発音のために遊びや食事でできること

2014年6月30日ことば

前回の“構音(発音)”に続いて

今回は“構音改善に向けて、遊びや食事でできること”についてです。

うさぎふたり

普段から、何気なくおしゃべりしている私たちですが

一つ一つの音を発音するために 口を開ける時の 大きさや形、

舌の位置など 微妙な違いで 音を使い分けて発音しています。

そういった、発音に必要な口の動きは赤ちゃんから学習が始まっています。

生後2ヶ月くらいの赤ちゃんは、「アー」や「ウクー」など

お母さんの口元の動きにこたえようと、声を出したり、

口を一生懸命に動かしてくれます。

ひよこ

しばらくすると、「アブー」「ババババ」など色々な声を活発に出すようになり

口や舌の動かし方や、声の調節を学んでいくのです。

 

また、その時期から離乳も始まってきます。

口や舌は食べる器官でもあるので、大人の食べ方を練習していく過程でも、

発音に必要となってくる様々な動きを

少しずつ・ゆっくりと勉強していくのです。

ことりライン

 

お食事のように、日々の生活の中でお口や舌を使うことは

話すこと以外にもたくさんあります。

・「吐く」

・「吸う」

・「噛む」

・「うがい」

・「鼻かみ」など…

これらは、発音にも必要になってくる大切な運動です。

お口や舌の動かし方を意識できるような関わりが

正しい発音への近道になるかもしれません。

 

 

今回は、そういった発音に必要になってくるお口の運動に着目して

楽しく発音のためにできることを何点か、ご紹介したいと思います。

ことりライン2

 

さくらんぼ真似っこあそびさくらんぼ

お子様が自分の口や舌の動きに注目をすることは

とても難しいことです。

「お口を開けたまま、舌を出して・・・」なんて

頭で考えたことを、実際に動かしてみることは難しいものですよね。

 

『相手の動きを真似っこする』ことは

自分の身体の動かし方に注目する大切なことの一つです。

お顔の舌やお口の一部分の動きに注目することは

とても難しいことでもあります。

まずは、大きな体の動きのものまねから始めてみると良いかもしれません。

動物になりきって、様々な身体の動かし方を経験してみたり、

手遊び歌で楽しく、手を動かしてみたりすることも

発音に繋がる大切な関わりの1つです。

ある程度、月齢の高いお子様には、 “あっぷっぷ”や“あっかんべー”など

顔の動きを、真似っこしてみるのもいいかもしれませんね。

 

チューリップ口の動きチューリップ

息を吹く。ただそれだけのことですが

「フ――」と、ゆっくり・やさしく吹く

「フッ」と早く・強く吹く

唇の開け具合の調節や、吐く息のスピードの調節が必要です。

 

『シャボン玉』や『笛』でゆっくり・やさしく

『ラッパ』や『風車』で早く・強く

色々な強さや速さの息を吹いて、

唇の動きの調節を、たくさん経験していけると良いでしょう。

音楽隊

 

りんご舌の動きりんご

舌の動きは、発音の時も重要ですが、食べる時もとても重要になってきます。

飴をすぐにかんでしまう、ガムをすぐに吐き出してしまうことがあれば、

舌を口の中で自由に動かすことに苦手さがあるかもしれません。

棒付きのぺロぺロキャンディなどで、美味しくなめながら

舌を動かす練習をしていけると良いかもしれません。

ことり

 

今回は、発音へ繋がる遊びや関わり方を、少し紹介させていただきました。

今回ご紹介できなかったことも含めどれも共通していることは

『大好きなお母さんやお父さんと じっくりとやり取りを楽しむこと』です。

きっと、発音の成長にとっても、

それが、大切なことなのかもしれませんね。

 

参考文献:「4歳までのことばを育てる 語りかけ育児」 中川信子著 PHPエディターズ・グループ

 

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執筆者 言語聴覚療法科 白井