Q4 机や棚の上に登ってしまい、何度注意しても繰り返してしまいます

Q
机や棚の上に登ってしまい、何度注意しても繰り返してしまいます。どのように対応したらいいでしょうか?
A

机や棚に登ってしまう要因は、いろいろなことが考えられます。

まず1つ目は、「机や棚に登ることが楽しく、遊びたい」という気持ちがあることです。この場合、必要のない机や棚を片付けるような環境を整える工夫が必要です。幼稚園・保育園や学校等では、それがいけないことを伝えて他の楽しい遊びを見つけたり、机や棚の代わりに安全に遊べるものを用意したりしてあげましょう。

2つ目に、机や棚に登ることで「周囲の人が自分に関わってくれるはず」という気持ちでやっていることが考えられます。周囲の人がそれに反応し続けていると、同じ行動が繰り返されていきますから、机や棚に登っていないときにきちんと注目してあげることや、適切な注目の引き方を具体的に教えていくことが大切です。

3つ目として、「課題をやりたくない時や何もすることがない時に、机や棚に登る」という可能性が考えられます。この場合、課題をやりたくないと伝える適切なコミュニケーション行動を教えたり、簡単な課題やお子さんが好む課題を用意したりしてあげましょう。

お子さんの行動にどんな目的があるのか考えて、その行動に代わる正しい行動が増えていくようにしてみてください。

(心理判定員 小池 晶子)

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