リハビリテーション

療育の内容に応じて、各専門職が対応いたします

当センターでは、医師・療法士の診断・評価を元に策定したリハビリテーション計画に基づいて、各種リハビリと相談事業を実施しております。約50人のリハビリテーションスタッフが皆様の療育をサポートします。

2019年度からのリハビリテーション受け入れに関して

理学療法(PT)、作業療法(OT)、言語聴覚療法(ST)、心理検査・相談の受け入れに関して

近年、児童福祉法に基づき、障害者福祉サービス受給者証を利用して児童発達支援(療育)を提供する機関(児童発達支援センター、児童発達支援事業所)が整備されてきたため、改めて当センターのリハビリテーション部門への受け入れルールを再構築いたしました。 医療機能を併設した島田療育センターでは、医療的ニーズの高いお子様や近隣地域の多くのお子様に対して発達支援の場を提供していきたいという考えから下記のルールを定め、2019年4月から運用いたします。ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

1.重症心身障害・肢体不自由系 未就学児(摂食外来は除く)

病院、医療型児童発達支援などで個別訓練・指導を受けている方提供いたしません
受給者証で旧通園施設または同等の通所施設を利用(1~5日/週)(例えば、すぎな愛育園、町田市子ども発達センター、ひまわり教室など)評価の上検討(ST/心理は提供いたしません)
幼稚園・保育園と併用して、受給者証で児童発達支援を利用利用が集団指導のみの場合は、評価の上検討 (個別指導を受けている場合は提供いたしません)
受給者証未取得(児童発達支援の利用なし)評価の上検討(原則としてOT、STは就学まで)


2.発達障害系(自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症など、1歳6か月までに歩行獲得) 未就学児 

受給者証で児童発達支援利用提供いたしません
受給者証未取得(児童発達支援の利用なし)評価の上検討(OT、STは就学まで)
  • 評価、訓練ともに医師の判断・指示のもとに実施されます。評価・訓練開始後も3か月毎の診察が必要です。
  • OTは原則として、年少からの開始になります。
  • ご不明な点はお問い合わせください。

リハビリテーション各科のご紹介


理学療法

病棟、外来、通所の利用者様を対象に理学療法訓練を行っています。身体所見の評価を行い、姿勢や運動を改善するため運動療法、運動発達の遅れに対して運動発達の促し、呼吸機能の問題に対して呼吸療法を行っています。通院が難しい利用者様には訪問リハを行っています。また、障害児者が日常生活をより過ごしやすくするため車椅子、座位保持装置、補装具等のアドバイスも医師と一緒に行っています。
地域施設からの要望に合わせて受託事業として職員の派遣も行っています。

<対象>

  • 医療ケアが高い超・準超重症児者
  • 脳性麻痺・二分脊椎・染色体異常・筋疾患等の肢体不自由児者
  • 運動発達の遅れ
理学療法訓練の様子


作業療法

遊びなどの活動を通して心身の発達を支援します。利用者様の基本的な動作能力や、社会適応する能力を獲得するため、様々な作業活動を通して「その人らしい生活」を支援していきます。当センターでは、食事や着替えなどの生活動作や、姿勢を含めた運動や手先の細かな操作につまづきがあるお子さんに対して、主に遊びを通して発達を支援していきます。また、遊びの中で見る・聴く・触るなどの感覚を養う活動を行い、お子さんが“やってみたい!”とチャレンジする気持ちを育てます。他にも、地域支援事業として施設支援や保護者向け講習会、また運動のグループ活動など、包括的に事業を行っています。

<対象>

  • 脳性麻痺・二分脊椎・染色体異常・筋疾患等の肢体不自由児者
  • 発達の遅れ 
  • 食具や書字など、道具操作の困難さ
  • 運動の苦手さや姿勢の崩れやすさ
作業療法訓練の様子


言語聴覚療法

病棟、外来、通所の利用者様を対象として言語聴覚療法の評価・訓練を実施しています。主治医の指示のもと、聴覚(きこえ)、言語(ことば)・コミュニケーション、摂食・嚥下機能(食べること・飲み込むこと)に関する評価・検査を実施し、発達に合わせた言語・コミュニケーション、摂食・嚥下機能に関する訓練・フォローを実施しています。また、通院が難しい利用者様への訪問リハや、受託事業として近隣地域の施設への職員の派遣も行っています。

<対象>

  • 知的発達の遅れ
  • 言語・コミュニケーションの発達の遅れ
  • 読み書きに関する困難さ
  • 発音の誤り
  • 吃音
  • 摂食・嚥下機能に関する困難さ、および発達の遅れ
言語聴覚療法訓練の様子


心理

病棟、外来、通所の利用者様を対象に、心理・発達評価、心理相談を実施しています。発達の状況や心の状態について、心理検査や行動観察、情報収集に基づき評価を行い、個々の状況に応じた支援の提供を行っています。支援内容は、利用者様のニーズやライフステージに応じ、発達の支援や社会的スキルの指導(SST)、不適切行動の軽減、学習支援、生活支援等多岐に渡ります。

ご本人だけでなく、保護者の方、地域の方々(幼稚園・保育園や小中学校、学童等)に対して、以下に挙げたような事項について、ご相談をお受けしています。

  • 発達全般
  • 心の状態
  • コミュニケーション
  • 気持ちや行動のコントロール
  • 集団参加
  • 不登校支援
  • 対人関係(友人、家族等)
  • 学習のつまずき
  • 眼球運動・視覚認知
  • 余暇支援 等
心理指導の様子

ダウン症乳幼児グループ指導 「ほっぺグループ」

「親子で楽しみ」「励まし合い」「少し勉強をして」大きな集団に入るまでのステップに。多摩市から助成金をいただき、活動をしています。

グループの目的

  • 遊びの中で人とかかわる力や感覚・運動の発達を促す
  • 食べる力を伸ばす
  • 保護者の方の交流の場

指導期間

5月~翌年3月(基本的に第2・4火曜日)

グループ概要

対象生後10ヶ月から年少未満までのダウン症のお子さん
時間9時30分~11時頃
内容親子遊び、感覚運動遊び(夏期にはプール指導)、摂食指導、 勉強会(コミュニケーション・お食事・栄養など年に3回程度)
費用医療保険の適応となっており、実費負担はありません。
場所島田療育センター デイケアセンター1階 集団訓練室  
または 厚生棟研修室
持ち物スプーン、コップ、タオル、エプロンなど(おやつを食べるのに必要な物)
服装親子ともに動きやすい服装
スタッフグループ担当医師1名(医療面をサポートします)
言語聴覚士5名(ことばや食事についてサポートします)
理学療法士(夏期のプール指導において介助方法をお伝えします)
ケースワーカー3名(参加の相談や運営に関するサポートをします)


活動の内容

集団遊び手遊び歌やペープサートなどやりとり遊びを通して、インストラクターやお友だちに注目するなど集団に参加する基盤をつくっていきます。
感覚運動遊び親子で体操や感覚・運動遊びなど体を動かします。
夏期にはプール指導も予定しています。
摂食指導保護者の方とスタッフがお子さんの食べる時の姿勢や口の動きを観察し、食べることについての心配事や疑問について話し合います。
※ 必要に応じてほっぺグループの他にPT(理学療法)やST(言語聴覚療法)など個別指導を行うことがあります。 医療制度上、ほっぺグループとST個別指導を同日に受けていただくことはできません。 ST個別指導がほっぺグループと同日の場合は、個別担当者と指導日の調整をお願いいたします。


ほっぺグループの様子


お申込み

参加前に一度グループの見学をしていただいております。
参加ご希望の方は、医療相談科までご連絡ください。
見学後、当センター主治医の指示が必要となります。


グループ当日

受付でファイルを受け取り、問診票で健康チェックをお受けになってからお越しください。

お問い合わせ
医療相談科

電話 042-374-2607(直通) (土日祝日を除く 9:30~17:00)