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当ブログは、社会福祉法人日本心身障害児協会島田療育センターの日常を紹介するブログです。当センター内であった身近な話題を中心にお送りします。

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前回は音の認識について、だいたい4歳から5歳くらいにかけて発達してきて、グリコじゃんけんなどの遊びができると書きました。

 

今回は音の認識が未熟な場合にみられる発音の特徴を紹介したいと思いますわーい (嬉しい顔)

 

お子さんの発音の特徴というと、「さかな」が「たかな」になったり、「トウモロコシ」が「トウモコロシ」になったりという例をよく耳にしますね耳

この2つの言い間違いは一般的に発音の誤りと言われますが、私たち言語聴覚士はこれらをそれぞれ“構音(音の構え)の誤り”と“音韻の誤り”の2つに分けて呼びます。

 

“構音の誤り”とは、音を作る際のお口や舌の運動が上手にできなかった結果、誤った発音になってしまうことです。

上の例でいうと、さかなのサという音を作る際の舌の運動が上手にできず、タという音を作る際の運動になってしまっています。

構音の誤りの場合は、その他のサのつく言葉にも共通した誤り(例えば「さくら→たくら」「せみ→てみ」)がみられることが一般的です。

(構音については過去の記事で触れていますので、ご興味があればご覧ください。→「発音のために遊びや食事でできること」の記事)

 

 

一方、“音韻の誤り”とはことばを構成している個々の音の違いや音の順序への意識が低い結果、誤った発音になってしまうことです。

上の例でいうと、トウモロコシという言葉が6つの音の粒で成り立っていて、順番に「ト」「ウ」「モ」「ロ」「コ」「シ」という音で構成されているという認識が十分にできていなくて、音の順番が変わってしまっています。

 

 

“構音の誤り”も“音韻の誤り”もどちらも発達の過程で一般的にみられることですので、お子さんが「たかな」と言っていても「トウモコロシ」と言っていてもすぐに焦る必要はありません。

ましてや「ちゃんと言ってごらん」と矯正することは避けたいものです。言語聴覚士の中川信子さんは著書“はじめて出会う育児の百科”の中でこう述べています。

発音が少々幼くても、自分の言いたいことを十分に言えるのがいちばん。ことばは、こころを伝えるためにこそあるのです。大人が発音の「よい見本・正しい見本」に徹し、「ゆっくり・はっきり・わかりやすく」話すように努めることが大事です

つまり、お子さんの言ったことが伝わっていることを示した上で、「そうだね、さかなだね」と良い手本を返してあげることが大事だということなんですね。

前回「音を意識して遊んでみよう」でご紹介したものは、主に音韻の誤りがあるお子さんにやってあげたい遊びですが、もちろん誤りのないお子さんだって楽しめると思います。遊ぶ楽しさの中で「できる」が「十分できる」になると良いですねわーい (嬉しい顔)

 

本参考文献本

「はじめて出会う育児の百科」汐見稔幸、榊原洋一、中川信子著 小学館

言語聴覚療法科 藤本

投稿者 言語聴覚療法科 | カテゴリ ことば | コメント(0)


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