はじめての場所や人に慣れにくいお子さんについて②

セブンクローバー

にこにこグループでは、お子さんが安心できる環境でのびのびと成長できるよう、お子様をはじめ保護者の方とも信頼関係を築いていけるようなグループを目指して活動させて頂いています。

 

 

前回、初めての場所に慣れにくいお子さんについて

 

📒一見、緊張しているようには見えないが、あちこち動きまわって留まれないタイプ

📒とにかく緊張したり、泣いたりして、お母さん・お父さんから離れられないタイプ

 

の2つタイプに大きく分けられるのではないか、というお話しをしました。

 

そこで今回は、

 

📒一見、緊張しているようには見えないが、あちこち動きまわって留まれないタイプ

のお子さんについて、どのように考えるのかということと、
ちょっとした対応のコツについて、お伝えしたいと思います。

 

 

 

〇見通しが立ちにくい

今日はどこで、誰と、どのようなことを、どれくらいするのか、といったことの見通しが立ちにくいお子さんは、
「○をするために、先に△をする」のような、目的を持った行動を取りにくいようです。

 

今日はどのようなことをするのか、小さいお子さんは、口頭だけでは伝わりにくいことがあります。

事前に、写真や動画などを上手く利用して、することのイメージを持てると良いですね。

大人が見本をみせてあげたり、まずは一緒にやってみてもよいかもしれません。

 

 

〇気が散る(聴覚的、視覚的に)

周囲の話し声や足音など、ザワザワした環境では、大人でも気が散りやすくなりますよね。

 

また、部屋にある時計や玩具、掲示物、壁紙など、大人にとっては室内によくあるもの。
でも、お子さんにとっては、自分の知っているものと同じものではないため、とても興味がそそられます。

 

もちろん初めて見るものには「あれはなんだろう!?」とさらに強く関心を持つことも。

 

可能であれば、上記のような聴覚的な刺激・視覚的な刺激(聞こえてくる音や、目につきやすい物)を、
事前に減らしてあげられると良いでしょう。

しかし、なかなかそうもいかないこともあります。

 

そのような時は、お子さんの様子をよく見て、

「今、〇〇君は、この音が気になっているのかな?」

「気になるものがたくさんあって、(確かめてみたいのかな?)」

などと大人がその行動の背景に気づき、理解することで、お子さんが無理なく参加できるためのヒントが得られ、大人側の「なんで落ち着きがないんだろう」と不安に思う気持ちを少しでも減らせることもよいと思います。

 

 

〇定位置が定まらない

椅子がないような広い場所では、どこに居てよいか、身の置き所に大人も悩みます。

大人は「まぁ、だいたいこの辺でいいかな」と周囲の状況を判断しながらとりあえずの定位置を決めることができます。

しかし、お子さんの場合、どこにどのように(座り方)座ればよいのか分からなかったりします。

 

そのような時は、「ここに、こうやって座ろうね」と見本を見せながら誘ってあげられるといいですね。

 

椅子がある場合にも、どれが自分の椅子か分かりづらかったり、椅子に座ること自体に抵抗があるお子さんもいます。

椅子の背など分かりやすいところに目印をつけたり、最初のうちは好きな座り方で座ってよいことを伝えてあげるのも良いかもしれません。

 

その他にも、始まりの合図が分かりづらい、今何をすべき時なのかといった状況理解が苦手、体力が有り余っている・・・

など、初めての場所で落ち着けないことの原因は様々です。

 

 

ひとつひとつ、お子さんと一緒に確認しながら、無理なく安心して過ごせるための環境を整えていくことが一番の手立て、とにこにこグループでは考えております。

 

 

にこにこグループでは、お子さんが安心できる環境でのびのびと成長できるよう、お子様をはじめ保護者の方とも信頼関係を築いていけるようなグループを目指して活動させていただいています。