腰痛のコト

2015年3月13日島田の日常

今回は「腰痛」についてお話ししたいと思います。

ひとえに腰痛といってもその原因はさまざまで

「姿勢の悪さ」 「激しい運動や労働」 「老化によるもの」 「内臓の病気」 

「精神的ストレス」 などが上げられます。

さて、姿勢によって腰椎の椎間板にはどれくらいの圧がかかるのでしょうか。

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「座る」姿勢の方が「まっすぐ立つ」姿勢よりも1.4倍も圧がかかります。

さらに、「腰を傾ける」姿勢(例えばベッドで寝ている方の排泄介助など)では1.5倍、

「前傾で重い物を持つ」姿勢(移乗介助など)は、なんと2.2倍もの圧がかかっています。

からだを前に傾けるいわゆる「中腰」姿勢は腰に多大な負担をかけてしまうのです。

 

では、日常生活でどのような工夫をしたら良いでしょうか。

 

①物をもちあげるとき:膝をしっかり曲げて持ち上げましょう。

物を運ぶときは物を体に近づけて、‘脇をしめて’運ぶと腰への負担が軽減されます。

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②長い立ち仕事をするとき:低めの台に片足をのせます。交互に片足をのせます。

立つ

 

③座るとき:お尻を背もたれに密着させ深く座ります。軽くあごをひき背筋をのばします。膝が股関節と平行か、わずかに高くなるようにします。椅子が高すぎる場合は足台で調節します。

座る

 

④車を運転する時:背筋を伸ばして深く腰掛けます。膝が軽く曲がる程度に。ハンドルと体が離れすぎないようにします。

 

ぎっくり腰のことを「魔女の一撃」とも言うそうです。

腰は日常の何気ない動作で痛めてしまいやすいところです。

腰に負担がかかりにくいような動作を意識して過ごしましょう。

 

※腰痛がひどいときは自己判断はせず、医師の診断を仰ぎましょう。

執筆者 理学療法科 清水

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