“吃音”“どもり”
みなさんは“吃音”という言葉を聞いたことがありますか。
“吃音”は
「お、お、おはよう…」と言葉の部分を繰り返したり、
「おーはよう…」と言葉の音を引き伸ばしたり、
「…っおはよう…」と言葉がつっかえて出てこなかったり
といった話し方のことを指します。
“吃音”は2、3歳をピークに出始めることが多く、
幼児期に症状が消失することが多いようです。
しかし、就学後も“吃音”の症状が続く方もいます。
“吃音”は、別名“どもり”と言われることもあります。
“どもり”と聞くと、「あー、知ってる」と思われる方も多いのではないかと思います。
しかし、この“吃音”“どもり”は、誤解されていることが多くあります。

その1つに、
保護者の関わり方に問題があり、お子さんが“吃音”になるのではないかという考えです。
これには全く根拠がなく、吃音の原因は未だ分かっていません。
それでも、残念なことにこういった誤解をされている方は多く、
周囲に相談をすると、このような指摘に合い、
辛い思いをされている方も多いのではないかと思います。
もし、“吃音”が続いていて、悩まれている方は、あるいは、心配な方は、
当センター等の専門機関へ相談する事をお薦めします。
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そして、今回は、お子さんに対するご家庭での関わり方について、少しお話します。
ここでは、“吃音”のない話し方にする方法ではなく、
“吃音”があっても話しやすくなる方法についてお伝えします。
まず、話し方を気にするのではなく、話の内容に耳を傾けて下さい。
きちんと話を聞いてもらえていると思うと、
お子さんはたくさんお話ししたいという気持ちになりますよね。
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次に、ゆっくり語りかけて下さい。
ゆっくり語りかけることで、
お子さんはリラックスしてお話することが出来ます。

“吃音”の原因は保護者の関わりによるものではありませんが、
“吃音”による問題を大きくしないためには保護者の関わり方が大切になってきます。
“吃音”があると、どうしても話し方が気になってしまいますよね。
でも、そのことで、
普段の親子間のコミュニケーションを振り返る良い機会になると思ってみてください。
きっと“吃音”が
親子間のコミュニケーションをより良いものへと導いてくれます。

7月28日、ST科で、
“吃音のはなし”の講習会を開催します。
「もっと“吃音”について話を聞いてみたい!」、
「他に“吃音“で悩まれているパパ・ママと交流したい!」という方、
是非参加をお待ちしています!!
当日はお子さん同士の活動も企画しています。
同じ“吃音”を持つお子さん同士が知り合える場は
なかなか無いと思いますので、貴重な機会になると思います。
7月28日“吃音のはなし” お申込みはこちら

参考文献
?子育てと健康シリーズ22「子どもがどもっていると感じたら」 廣嶌忍・堀彰人(編) 大月書店
?特別支援教育における吃音・流暢性障害のある子どもの理解と支援 小林宏明・川合紀宗(編) 学苑社
ことばに関する記事は以下からご覧いただけます















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