発音を育てるには…
例年よりはやい梅雨入りですね。
島田の裏庭にある青々とした木に雨が落ちるのを眺めながら
ブログを書いています。

今回のことばのブログ、
テーマは“構音”についてです
“構音”というと聞き慣れないかもしれませんが、
いわゆる“発音”と同じ意味です。
ことばをいろいろ覚えていく時期は
物の名前を覚えるだけでなく、発音の方法も学習していきます。
ことばを上手く使えない時期があるように
上手く発音が出来ない時期もあるのです。
例えば、「ばなな」を「なな」と言ったり、「さかな」を「たかな」と言ったりします。
このような構音の誤りはよく見られる時期というのがあります。
ことばがまだ短い文しか話せない時期にはよく見られます。
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長い文を話しているのに、まだ構音の誤りがあるという場合は、
様子を見て専門家に相談すると良いかもしれません。
では、専門家に相談するまで、あるいは発音を学習している時期には、
ご家庭でどのように関わっていくのが良いでしょうか?

ここで、問題を1つ…
例えば、自分のお子さんが「さかな」を「しゃかな」と言った時、
あなたはどうしますか?
「ちがうでしょ、さかなでしょ。さ・か・な。はい、言ってみて」
「そうね、さかなね。さかながおよいでいるね。きれいなさかなね。」

のことばかけはどうですか?
お母さんとしては正しい発音を教えようと思っていったことでも、
お子さんにしてみれば「さかながいるよ」と伝えたかったのに
否定された感じがして嫌な気持ちになります。
このようなことが続けば
「もうお母さんに話したくない」と思うかもしれません。
お子さんと接する時に、大人にとって構音の誤りはとても気になります。
しかし、それを何回も指摘されることは、
お子さんにとってはとてもつらいことです。

また、普段大人がしていることばのやりとりは、
お子さんにとっては少しスピードが速く聞き取りづらい時があります。
のようなことばかけを“少しゆっくり丁寧に”を心がけると、
発音の学習だけでなく、色々なことばを知る機会になり、
お子さんが大人の話をよく聞いて理解することにもつながっていきます。
今日は“構音”について少しだけお話しました。
構音について「もっと知りたい!」という方は
6月30日ST講習会“発音のはなし”にご参加ください。
お待ちしています!!

参考文献:
「特別支援教育における構音障害のある子どもの理解と支援」 加藤正子・竹下圭子・大伴潔著 学苑社














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