読み書きの基礎

2016年6月27日ことば

久々の更新となりました。

季節も移り変わり梅雨がやってきました。

 

雨の季節に一曲・・・

かえるのうたが きこえてくるよ

 

この歌詞をゆっくりと歌いながら手拍子をしたり

歌詞を一文字ずつ指さしながら歌ってみたりしてみてください。

「か」という音に『か』という文字が

「え」という音に『え』という文字が対応していましたね。

このように日本語のひらがな46文字は

1音と1文字が一対一で対応しているというルールがあり

文字の読み書きの基礎となる重要なことなのです

 

歌でなくても、文字に興味を持ち始めたばかりのお子さんなら

お子さんの名前を一文字ずつ指さしながらゆっくりと読んであげると

1音と1文字の結びつきがわかりやすくなると思います。

また、ことばを1音ずつに分解するといったことばの音の粒に

気付くことができます。

このことばの音の粒への気付きは

ひらがなを読めるようになることの基礎となります。

ひらがなが読めるようになる頃は

ことばの音の粒に気付き

ことばの音の認識が発達し

ことばの音を操作できるようになってくる時期でもあります。

 

では、ことばの音の操作を少しやってみましょう

例えば「かえる」ということばなら…

「かえる」の始めの音は?

答え:か

「かえる」から「る」を取ったら?

答え:かえ

 

「かえる」を反対から言ったら?

答え:るえか

 

 

パソコン上ですので、文字を見ながら答えを考えたかと思いますが

実際にお子さんとやってみる時には

何も見ないで頭の中でことばの音が操作できるように出題してみてください。

いきなり、何も見ないで行うのが難しい場合は

積み木や磁石などを並べて

考える手がかりにしてみるとわかりやすくなるかもしれません。

 

ことばの音の認識が発達してくる時期には

しりとりのようなことば遊びもできるようになってきます。

しりとりがまだ難しいお子さんには

「『あ』のつくことばを集めよう!(答えは「あめ」「あり」「あし」など)」

というようなことば集めをやってみるのもよいかと思います。

何も見ないでことばを集めるのが難しい時には

部屋の中を見渡したり、絵本を見たりしながら

ターゲットとなる音がつくことばを探してみる遊びもよいかもしれません。

(例えば、絵本や絵カードを見ながら「あ」のつくものを探してみる、

部屋の中から「あ」のつくものを探し出す など)

 

ご紹介したようなことば遊びを通して

ことばの音の認識が育まれ

文字の読み書きの基礎固めがなされれば幸いです

 

 

執筆者 言語聴覚療法科 石川

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