Q6 遊んでいる時に、「片付けようか」と声をかけると、泣いて暴れます

Q
遊んでいる時に、「片付けようか」と声をかけると、泣いて暴れます。何かよい方法はありますか?
A

楽しいことをしているときに、それを終わりにしなければいけないというのは、大人でも子どもでも辛いものです。気持ちを切り換えるためには、時間的な見通しと余裕が必要です。

まずは、おもちゃや遊び場が見える前に『いつまで遊んでよいのか』を伝えておきましょう。声かけだけでは忘れてしまうお子さんも多いので、時計やカード、キッチンタイマーなど目や耳で確認できるものを補助として使うと便利です。

次に、「片づけよう」の声かけや合図をしてから行動をはじめるまでには5~10 分位はかかると考えて、予め、余裕をもって片付けの時間を設定しましょう。片付けに取りかかることが難しいお子さんの場合には、大人も一緒に片付けながらお手本を示し、最後のひとつはお子さんに入れてもらうなど、急かしたり、叱ったりする前に、できそうな行動がでやすい状況を作り、できたらしっかりと褒めてあげるところから、練習しましょう。

しかし、どんなに大人がいろいろ対策を練っても気持ちが切り換えられない場合もあると思います。そんな時は、お子さんの要求に負けずに、次にやることを声かけしつつ、予定通りに進めてしまいましょう。そうして、お子さんが落ち着いたら、「○○もっとやりたかったね。でも、がんばって我慢したんだね、えらいね!」といっぱい褒めてあげてください。

成功のポイントは、お子さんがわかる方法で伝えていくための工夫と、できることをやらせてあげて褒められる経験をたくさん積んでいくことです。大人も「これならいけるかな?」と楽しみながら工夫をしてみてください。

(心理判定員 髙木 聡子)

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