Q17 発音がはっきりせず、言ってることがお友達に伝わりません

Q
発音がはっきりせず、言ってることがお友達に伝わりません。どうしたらいいでしょうか。
A

幼児期は言葉が急速に身に付く時期ですが、大人と同じ発音になるのは小学校入学前後が目処です。それまでは特に一人一人の発達のペースも大きく違うので、個人差を充分に考慮し、見守る必要があります。

子どもの言葉はゆっくり最後まで聞き、間違った発音でも言い直させず、正しい発音のお手本を示してあげることが大切です。お友達とのやり取りで困っている時は、そばにいる大人が「○○ちゃんが△△△って言ってるよ。」と子ども同士の橋渡しをしてあげてください。また、個々のお子さんの発達ペースや得意―不得意の違いを周囲の大人が温かく見守っている態度が、子ども同士の仲間の認め合いにもいい影響を及ぼします。

お家でできる取り組みとしては、紙や軽いおもちゃをフーッと吹いて息で動かす、ストローでお水をブクブクする、アイススティックをくわえて口の周りの筋肉の緊張を高める、口の周りに生クリーム等を付けて舌で舐めるなど、息を強く吐くこと、口の周りを動かすこと、舌を動かすことなどをゲーム感覚で練習するといいですね。話す時に身振りも使って伝えること、運動遊びで思いきり笑い、大きな笑い声を出すこともやってみてください。

発音の不明瞭さと共に運動や手の使い方が不器用かな、言葉の理解力もゆっくりかな、と感じる場合や5歳過ぎで不明瞭さが心配な場合には地域の健康センター・保健センターの子育て相談や療育センターなどにお電話・相談されることをお勧めします。

(心理判定員 鈴木 清子)

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