先輩の声

島田療育センターで活躍している先輩看護師はさまざまな思いをもって、日々利用者様に接し、自己研鑚に努めています。先輩たちの声から、重症心身障害看護へのやりがいを感じてください。

Message 
 [新人×先輩] 新人看護師:神崎さん(左)/先輩看護師:長嶺さん(右)

先輩の声1

[先輩看護師]重症心身障害看護を理解するために大切なこと

はじめに重症心身障害児(者)看護を理解していく上で、利用者様は私たちと同じように考え感じていることを忘れずに丁寧な看護・ケアを提供していって欲しいと伝えるようにしています。そのため日々の業務を覚えていくだけではなく、利用者様の個別性もふまえたオリエンテーションは欠かさずおこないます。新人さんからの「なぜ?」「どうして?」という疑問は私たち先輩スタッフの日々の振り返りにもつながり良い刺激になっています。神崎さんの新しい発想にも驚かされますね。そして新人さんとの関わりで一番喜びを分かち合えるのは、新人さんが利用者様の小さなサインをキャッチできた時。重症心身障害児(者)看護のおもしろさ、もっと共有していきたいですね。

[新人看護師]困っていると気づいてフォローしてくださる先輩方に囲まれていて安心

私は業務においてまだまだ不慣れで、長嶺さんやそのほかの先輩看護師、スタッフの皆さんに迷惑をたくさんかけてしまっていると思います。私がわからないことがあって困っていると、必ず気づいて優しく声をかけてくださり相談に乗ってくださるので本当に心強いです。自分ひとりではまだまだ実施できない処置やケアを基礎的なことから教えてくださり、実施後には一緒に振り返りまでしてくださいます。ひとり立ちに向けてさまざまなサポートをして頂けるので、自分にもできることが増えてきていると実感できやる気も湧いてきます。長嶺さんのような、先輩方のような看護師になるために、これからたくさん努力していきたいです。

Message 下柳さん/3病棟/2014年入職

先輩の声1

学童から青年までいる病棟で、子どもたちへの教育にも触れながら看護に携わっています

両親が教員だったという家庭環境から、学生時代、私には教職に就くことが夢だった時期がありました。

現在の職場である、学童期から青年期の利用者様が多く生活する病棟では、入所しながら東京都立特別支援学校多摩桜の丘学園の分教室に通う生徒がいます。病棟で生徒が授業を受けている光景を見るのが楽しみになっていて、日々「できたね!」「すごいね!」という言葉がたくさん聞かれ、思わず側から授業中に声をかけてしまうこともしばしば。病棟には分教室を卒業した利用者様も多く入所しており、みんなで音楽や授業の雰囲気を楽しんでいる様子もみられます。この成長を見届けられるのは、自分が勤務している病棟ならではだと思います。

今では夢も変わりましたが、看護師として一般病院での経験を活かしつつ、利用者様がもっている力を活かせるようにこれからもサポートしていきたいと思います。

Message 山口さん/3病棟/2004年入職

先輩の声1

利用者さまの生活を長期的にみる事ができるのが、重症心身障害看護の良い点です

私が重症心身障害看護に携わってよかったことは、利用者様の生活を長期的にみることができる点です。一般病院では退院した後に患者様の状態を知ることは難しく、短期間での関わりが求められます。でも島田療育センターのような重症児(者)施設においては、幼少期から入所した利用者様の学校生活や卒業後の生活に直接関わって、その方にあった適切な療育を提供することができます。小さな利用者様の身体が大きくなり、そして島田療育センターの生活支援と訓練士がおこなう訓練等で少しずつ出来ることが増えるなど、変化していく利用者様に関わることで成長と発達を身近で感じられます。

また、島田療育センタ―では医療的ケアの提供だけでなく、運動会・お祭り・クリスマス会など、季節を感じる事ができる行事やイベントが多いのも重症心身障害看護の醍醐味だと思います。看護師も行事、イベントの企画やテーマを考え、利用者様と一緒に全力で参加して、ひとりひとりと楽しい思い出をつくります。

利用者様と季節を感じながら、成長と発達に寄り添い、日々を過ごせることに看護師として喜びを感じています。

Message 石本さん/7病棟/2010年入職

先輩の声1

仕事を続けたい気持ちと、子育てしたい希望が叶いました

私は卒業してすぐ、重症心身障害児(者)の病院で働き始めました。2人目の出産を機に仕事を辞めようかとも考えましたが、もう少し重症心身障害看護に携わりたいと思い、子育てと両立しやすいと評判だった島田療育センターに転職しました。現在は4人の子育てをしながら、常勤として働いています。夜勤回数や土日休み等の考慮をして頂くなど、同じ職場のスタッフに支えられ、常勤として働ける事に感謝しています。

私たち看護師は利用者様の生活を支える事をベースに、医師やリハビリスタッフ、療養士(保育士、介護福祉士、児童指導員等)等の多職種と連携し、毎日の業務に取り組んでいます。利用者様は自ら体調の変化を伝える事ができません。利用者様の生活の質を守るための体調管理が看護師の大事な役割です。毎日のバイタルサイン、顔色や機嫌など体調の変化に気づけるように日々の観察がとても大切です。なので、呼吸器、消化器から皮膚症状まで多種の知識を身に付けることができます。医療的なケアだけでなく、製作活動やお散歩など毎日を楽しく、また遠足やドライブなどその方の生活を充実させるためにいろいろな計画を立てるのはとても楽しいです。

ふとした時の利用者様の笑顔に支えられ、毎日を頑張っています。