平成25年度公開シンポジウム

2014年2月27日イベント

建国記念日の2月11日に、開催開始から第13回目となる「平成25年度島田療育センター公開シンポジウム」を開催いたしました。

1393554509

今回のテーマは「発達障害児の支援について考えるPart3~家庭と地域をつなぐ~」。平成19年、20年に続いて3回目の発達障害児支援のテーマ です。 家庭と地域を一つの「生活の場」と捉え、発達障害児が周囲の理解と適切な支援を受けて能力を発揮していける社会を考えていく機会とするべく企画いたしました。

1393554511第一部の基調講演では、東京学芸大学名誉教授 / 日本LD学会理事長の上野一彦先生をお招きし、「ライフステージを見据えた発達障害の理解と対応」と題してご講演いただきました。講演の中で上野先生は、 重い障害であっても軽い障害であっても、「障害」という言葉はそれ以外の人との線引きをしてしまう。「障害」という言葉を「個性」と置き換えて考えていく べきだとお話しされました。

上野先生へのご質問は、質問用紙に記入していただいたものを討論の時間にご紹介しましたが、たくさんご質問をいただいたため時間内にはご紹介しきれないほどでした。いただいた質問に関しては、後日上野先生にご回答いただけましたので、こちらは別の記事で紹介いたします。

第二部では、様々な立場から発達障害児の支援をされている3名のシンポジストから、行っている活動や事例を通した支援をご紹介いただきました。

1393554513特定非営利活動法人発達凸凹サポートデザインかたつむり理事長の西村南海子様には、親としての子育ての経験や、親の会の活動を通して見えてきたことをお話いただきました。

 

 

1393554514元スクールカウンセラーの寶田邦子様からは、学級担任や特別支援コーディネーター、スクールカウンセラーの経験から、家庭と教育現場との連携についてお話いただきました。

 

 

1393554515当センター心理判定員の足立実からは、当センターの行うS-フレンズというソーシャルスキルトレーニングでの事例のご紹介をさせていただきました。児童期から現在までの変化を、具体的な練習内容を含めてお話しました。

 

 

1393554520今回、シンポジウムの会場にはベルブ永山のベルブホールを利用しました。備え付けの座席144席すべてが埋まる好評ぶりで、参加者の発達障害児支援への意識の高さを感じる結果となりました。

 

最後になりましたが、本事業は草の根事業育成財団および読売光と愛の事業団から助成をいただきました。また、多摩市、八王子市、読売光と愛の事業団からの後援もいただいております。講師の先生方、ならびにシンポジウム開催を支えてくださった皆様には心より感謝申し上げます。

執筆者 公開シンポジウム実行委員 支援部 神田

イベントイベント,療育,発達障害,講演会